職務経歴書の強みが書けないのは「棚卸し不足」が原因です
職務経歴書の「強み」欄で手が止まる人の多くは、性格が地味だから書くことがないのではなく、経験を棚卸しできていないだけです。強みとは性格の自己申告ではなく、「どんな状況で・何をして・どんな結果につながったか」という事実の中にあります。
つまり手順としては、①過去の業務を具体的に書き出す→②その中で繰り返し出てくる行動パターンを見つける→③それを職務経歴書の言葉に変換する、という流れになります。この記事ではこの3ステップと、行き詰まったときにもう一つの視点として使える整理の仕方を紹介します。
なぜ自分では強みが見えにくいのか
強みが言語化しにくい背景には、自己認識と他者評価のズレがあります。自分にとって「当たり前にできること」は、意識に上りにくいためです。例えば、周囲の意見をまとめて場をまとめる動きが自然にできる人は、それを「特別なこと」だと思っていないケースが多く見られます。
また、転職市場では常に一定数の人が転職活動をしています。厚生労働省の雇用動向調査では、転職入職者の状況が毎年公表されており、多くの人が同じように職務経歴書と向き合っていることがわかります(厚生労働省「雇用動向調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/9-23-1.html、執筆時点)。強みが書けないという悩みは、特別なことではなく、多くの転職者が通る過程だと捉えて差し支えありません。
職務経歴書に書く強みを見つける3ステップ
ステップ1:業務を「行動」で書き出す
まず、これまでの業務を「〜を担当した」ではなく「〜のために、こう動いた」という行動レベルで書き出します。抽象的な役職名ではなく、具体的な場面を思い出すことがポイントです。
- 納期が厳しい案件で、何を優先し、誰に何を依頼したか
- トラブル対応で、最初に何を確認したか
- 新しい業務を任されたとき、何から手をつけたか
ステップ2:繰り返しのパターンを探す
書き出した行動の中に、共通して出てくる動き方がないかを確認します。例えば「まず自分で決めて動く」「周囲の意見を聞いてから動く」「仕組みを整えてから任せる」など、状況が違っても似た型が見えてくることがあります。この型が、職務経歴書で使える強みの核になります。
ステップ3:成果と結びつけて言葉にする
最後に、そのパターンがどんな成果につながったかをセットで書きます。「調整が得意」だけでは伝わりにくいため、「関係者間の意見が割れた場面で、双方の要望を整理し直して合意形成につなげた」のように、行動と結果を一文にまとめます。
このワークは一人で行うと、どうしても普段の視点の延長で終わりやすいという難点があります。次の項目では、視点を切り替えるための一つの手がかりとして数秘術の考え方を紹介します。
数秘術を「もう一つの視点」として使う
ステップ2で「パターンが見えにくい」と感じた場合、数秘術の考え方を補助線として使う方法があります。あくまで自己理解を進めるための視点の一つであり、答えを決めつけるものではありません。
数秘術の考え方に沿って整理すると、例えば以下のような傾向が挙げられます。
- 1:自分で決めて動き出す推進力があり、ゼロから立ち上げる場面で力を発揮しやすいという傾向
- 4:仕組み化と継続の力があり、プロセスを整えてコツコツ積み上げる仕事で力を発揮しやすいという傾向
- 6:面倒見の良さと責任感があり、育成やサポートの場面で信頼を積みやすいという傾向
- 8:目標達成への推進力があり、数字を持つ役割や組織を動かす立場で力を発揮しやすいという傾向
これらはあくまで傾向であり、当てはまるかどうかを断定するものではありません。ただ、自分の生年月日から算出したナンバーの傾向と、ステップ1・2で書き出した実際の行動パターンを照らし合わせると、「これは自分では当たり前だと思っていたけれど、確かに繰り返し出てくる動き方だ」と気づけることがあります。
自分一人で棚卸しをすると視点が偏りやすいため、こうした外部の切り口を一つ挟んでみるのも整理の手段になります。生年月日からナンバーを算出し、自分の傾向を確認したい場合は無料診断から確認できます。診断結果をそのまま職務経歴書に書くのではなく、自分の行動の棚卸しと照らし合わせる材料として使うのが実務的な使い方です。
まとめ:強みは性格ではなく行動の中にある
職務経歴書の強みが書けないと感じたときは、性格を無理に言葉にしようとするのではなく、①行動を書き出す、②繰り返しのパターンを探す、③成果と結びつけて言葉にする、という手順に立ち返ることが有効です。
自分だけの視点では気づきにくいパターンもあるため、数秘術のような外部の切り口を一つ補助線として使い、書き出した行動と照らし合わせてみる。それでも判断に迷う場合は、最終的には自分自身の経験と状況に照らして言葉を選ぶことが大切です。