会社員かフリーランスか、迷ったら最初に見る3つの軸
「会社員のままでいいのか、フリーランスに踏み出すべきか」という迷いは、実は「安定か自由か」という二択で考えているうちは整理がつきにくいものです。この二択は感情的には分かりやすいのですが、実際の判断材料としては粗すぎます。
代わりに見ておきたいのは次の3つです。
- 収入の変動にどれくらい耐えられるか(生活費・貯蓄・扶養状況)
- 仕事のつくり方をどちらが好むか(与えられた枠で成果を出すのが得意か、枠自体をつくるのが得意か)
- 今の環境で本当に詰まっているのは「雇用形態」なのか「今の職場・仕事内容」なのか
この3つを分けて考えると、「フリーランスになりたい」と思っていた迷いが、実は「今の職場の人間関係がつらいだけ」だったり、逆に「会社員のままで副業から試したい」という選択肢に落ち着いたりすることがあります。最終的な判断は、この記事だけで決めるものではなく、自分の状況を踏まえて行うものです。ここでは判断そのものではなく、整理の手順を一緒に見ていきます。
なぜ「安定か自由か」の二択で考えると迷いが深まるのか
会社員とフリーランスを対極に置いて考えると、どうしても「今の安定を失う怖さ」と「自由への憧れ」がぶつかり合い、結論が出にくくなります。ですが実際には、働き方は白か黒かではなく程度の問題です。
厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインを公表しており、平成30年1月には現行の法令のもとで留意すべき事項がまとめられました。ページでは「企業も働く方も安心して副業・兼業に取り組むことができるよう、環境整備を行っています。」とされています(厚生労働省「副業・兼業」・執筆時点)。
つまり、会社員を辞めてフリーランスになるという一足飛びの決断だけでなく、会社員を続けながら副業として試すという中間の選択肢も、制度としては想定された動きだということです。二択で悩んでいる方は、まず「今すぐどちらかに全振りする必要があるのか」を一度疑ってみると、視野が広がります。
数秘術の傾向から「自分はどちらで力を出しやすいか」を問い直す
数秘術は答えを与えてくれるものではありませんが、「自分がどんな環境で力を出しやすいか」を言語化する補助線として使えます。ここでの傾向はあくまで参考であり、誰かに当てはめて決めつけるためのものではありません。
- 裁量が力の源になりやすい傾向(1・8など):自分で決めて動く場面や、責任と権限がセットで渡される場面で力が出やすいとされます。今の職場で裁量が制限されていると感じるなら、フリーランスという選択肢を検討する前に、まず社内で裁量を広げられないか確認する余地もあります。
- 仕組みと安定基盤で力が出やすい傾向(4など):明確な役割や評価基準がある環境で継続力を発揮しやすいとされます。フリーランスは自由度が高い反面、仕組みを自分でつくる負担も大きいため、その負担も含めて検討する視点が要ります。
- 変化への適応力が強みになりやすい傾向(5など):同じ環境の反復に閉塞感を覚えやすいとされ、転職や独立の回数が増えやすい傾向もあります。ここで大事なのは「逃げたいのか、広げたいのか」を自分に問い直すことです。
- 専門性を深めることで力が出やすい傾向(7など):一人で集中して掘り下げる仕事に向きやすく、フリーランスの働き方と相性が良い場合がある一方、常時連携が必要な環境では消耗しやすいとされます。
- 意義への納得が継続の鍵になりやすい傾向(9・22・33など):働き方そのものより「何のためにその仕事をするか」への納得が続けられるかを左右しやすいとされます。会社員かフリーランスかより先に、この問いを立てておくと判断がぶれにくくなります。
こうした傾向を知ることは、「自分はこうだから会社員/フリーランス一択」と決めつけるためではなく、「今の迷いは、雇用形態の話なのか、それとも力を出しやすい環境の話なのか」を切り分けるための材料です。自分の数秘術の傾向を具体的に確認したい場合は、無料診断(https://number-compass.com/#diagnosis)で自分のナンバーと傾向を照らし合わせてみると、この記事の視点を自分の状況に当てはめやすくなります。
迷いを整理するワーク:3つの質問に書き出す
頭の中だけで考えると同じ場所をぐるぐる回りやすいので、紙かメモアプリに書き出すことをおすすめします。
- 今の職場で嫌なのは「雇用形態」か「業務内容・人間関係」かを分けて書く
- フリーランスになったとして、収入がゼロの月が3か月続いても生活が回るかを具体的な金額で書く
- 自分が力を出しやすかった過去の場面(裁量があったとき/仕組みが整っていたとき/専門性を深められたとき等)を3つ思い出し、それが会社員でもフリーランスでも再現できる環境かを考える
この3つを書き出すと、「会社員かフリーランスか」という漠然とした迷いが、「今の職場の裁量を広げる交渉をしてみる」「副業から小さく試す」「まずは貯蓄目標を決めてから動く」といった、次に取れる具体的な一歩に変わりやすくなります。
まとめ
会社員かフリーランスかという問いは、二択で考えるほど答えが出にくくなります。収入の変動耐性、仕事のつくり方の好み、今詰まっているのが雇用形態そのものなのかという3つの軸に分け、自分が力を出しやすい環境を具体的に洗い出すことが、迷いを整理する近道です。数秘術の傾向は、その洗い出しを進めるための一つの手がかりとして使ってみてください。