30代になり、周囲に「マーケティングの人」「財務の人」のような分かりやすい専門家が増えると、自分だけ何でも屋のままに見えることがあります。しかし、担当領域が広いことと、強みがないことは同じではありません。
専門性を肩書きだけで探すと、複数の仕事をつないできた人ほど見えにくくなります。まずは経験の中で繰り返している役割を探します。
結論:「何を知っているか」だけでなく「何を繰り返し解いてきたか」を見る
過去3年ほどの仕事を並べ、次の問いで共通点を探します。
- どんな問題が起きると自分が呼ばれるか
- 最初に何を整理する役を担うことが多いか
- 人から頼まれやすいことは何か
- 未経験の仕事でも再利用できた進め方は何か
例えば部署は違っても、曖昧な状況を整理して関係者を動かす仕事が続いているなら、それは一つの再現性です。
「できること」を3層に分ける
知識
業界知識、制度、ツールなど、知っていること。
スキル
分析、文章化、交渉、設計、改善など、行動として持ち運べるもの。
役割
立ち上げる、整える、つなぐ、深掘る、教えるなど、周囲の中で担いやすい機能。
専門性という言葉を知識だけに限定せず、この3層で見ると「何でも屋」の中にも軸が見つかりやすくなります。
次に深めるテーマは一つでいい
棚卸しの目的は、急に一つの専門職へ変わることではありません。今ある経験の中で「もっと深めたい」「市場でも説明しやすい」と思うテーマを一つ決め、次の半年で経験を増やします。
資格や肩書きを先に選ぶより、「この問題を解ける人になりたい」という対象から逆算すると、今の仕事の中でも経験を取りにいけます。
数秘術は強みを決める診断ではなく、問いを増やす道具
数秘術には科学的な適性検査としての位置づけはありません。ここでは、自分の経験を見る角度を増やす補助線として扱います。
- 3を意識するなら、発想や表現を使った場面を探す
- 5を意識するなら、変化の大きい状況で適応した経験を探す
- 9を意識するなら、複数の立場をまとめたり全体を見たりした経験を探す
数字の説明に経験を無理に合わせず、実際の仕事で証拠があるものだけ残します。無料診断も棚卸しの質問を増やす用途で使えます。
「専門性がない」を言い換えてみる
「専門性がない」ではなく、「まだ一言で説明できる形にまとめていない」と置き換えると、次の作業が見えます。
経験を分解し、繰り返している役割を見つけ、深めるテーマを一つ決める。30代からでも、その積み上げ方は選べます。焦って別人の専門性を借りるより、自分の実績から言葉を作ることが出発点です。